■環境
・人数:25人 x 3クラス
・端末:chromebook
・スタイル:1人1台端末
■どんな授業をしたか
「枕草子」は清少納言によって書かれた随筆です。
1000年以上の前に書かれた古典で、古語もあるため読みづらく身近な本であると感じづらいものです。しかし、内容は長い時を経ても人の心に共感する部分は多くあります。
今回の授業は、「枕草子」の学習を踏まえ随筆を書いてみるというものです。随筆は、自分の体験などから得た考えを文章とするため、私的なものになります。思春期でもある中学生にとって、自分を表現することは恥ずかしいと感じてしまうこともあります。
そこでスクールタクトの表示名をニックネームとする機能を用いて、生徒の「誰が書いたかわからないので、私的なことを書いても恥ずかしくない」という心理的安全を高めて、生徒同士の活発な交流を促します。
随筆を書くにあたって、テーマを考えます。
テーマは既習の「春はあけぼの」などから選び、その際に枕草子を読み直したり、友達と意見交換しながら検討します。
自分で決めたテーマで、スクールタクトに随筆を書いてきます。
ここで、先生はスクールタクトの「SHOWモード」を使い、生徒同士の回答への閲覧を許可します。
合わせて、先生は、テーマと内容があっているか、表現が工夫されているか、比喩や倒置法などが効果的に使われているかという観点ルールを生徒に提示します。
ニックネーム表示にしているので、随筆を誰が書いたか、コメントを誰が書いたかという個人が特定されないため、フラットに安心して相互にコメントもできます。
スクールタクトでは、コメントやいいねをたくさん「もらっている」生徒は、生徒側からも把握できますが、コメントやいいねを「している」生徒は、先生側の発言マップ機能で確認できます。
この機能を使って、先生は多く活動している生徒を褒めて、活動していない生徒をサポートしていきます。
学級生活満足度アンケートの「WEBQU」と連動して、学級経営状態を分析できます。
授業の最後に、ルーブリック評価を使い、本時の取り組みを自己評価してもらいます。
これにより自分は授業の目的を理解し、取り組めたかをメタ認知します。
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