タイトル:たまごはぜんぶでいくつ?(たしざん)
授業のねらい:繰り上がりのある加法の計算の仕方を理解する。
教科名:算数
指導者:加藤祐也教諭
クラスサイズ:20人
ICT端末の整備環境:授業時間に1人1台
使用端末:iPad
児童は、和が10以下の加法とその逆の減法、繰り上がりのない「十+1位数」、「十何+1位数」とその逆の減法を学習している。本単元では、被加数を10にするための加数分解やその逆の被加数分解を行い、「10のまとまりとあといくつ」という見方で答えを求められるようにする。
これらの見方は、これからの四則計算を考えるにあたっての基本的な着眼点になる。
本校のオープンプランクラスでは、児童の活動が中心となって学習が行われている。知識を教え込むような授業ではなく、子どもたちが実感を伴いながら内容の本質を理解していけるように、日々授業作りに取り組んでいる。
本時では、「10のまとまりをつくる」という操作体験をすることが非常に重要であると考える。
実際に児童1人1人が具体物を扱えるように準備をするのは膨大な手間と時間が必要になる。さらに昨今のコロナ禍の状況を考えると、感染症対策等も必要になってくる。話し合い活動のみで進めていくにも、実際に「10のまとまりをつくる」という操作ができるのは数人に限られてしまう。
しかし、スクールタクトを活用すれば、児童1人1人が「10のまとまりをつくる」という操作を数多く体験することができる。さらに、自分の席で落ち着いた状態で学習を安全に行うことができる。
・タイピング操作等が難しい小学校1年生でも、教材を指で動かせる機能を使用することで、スムーズに学習を進められる点
・子どもたちの学習の様子が瞬時に閲覧できる点
が、数ある授業支援システムの中からスクールタクトを選んだ理由である。
【授業のポイント】
卵パックに9個、卵パックの外に4個並べた。
卵パックの空いている箇所に1つ卵を入れたいという児童の素直な気持ちを引き出せるような提示の仕方となるよう工夫した。
【授業のポイント】
スクールタクト上での対話的な学習を通して、卵パックに卵を1つ動かし、「10のまとまりをつくる」という考えを話し合い、共有する。
「動く教材」の機能を使い、児童が自由に卵を動かせるように設定しておくことで、具体物により近い感覚で活動が行えるようにした。
【役立つ機能】
プレゼンテーション機能 リアルタイム回答一覧 動く教材
【先生の感じたスクールタクトの導入効果】
言葉や文章での説明が難しい内容であるが、卵を動かせるように設定しておくことで、誰もが話し合いに参加でき、クラスみんなで考えを深めていくことができた。
【授業のポイント】
話し合い活動で終わるのではなく、本当に「10のまとまりをつくる」という考えが理解できたかどうかを確認し、他の場面でも活用する。
【役立つ機能】
リアルタイム回答一覧
【先生の感じたスクールタクトの導入効果】
子どもたちの学習時間が十分確保でき、自分の席で落ち着いて学習を進めることができた。
リアルタイム回答一覧機能で、理解が不十分な子を早期に発見でき、個別指導を迅速に行うことができた。
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