リアル脱出ゲーム1
コマ目
学校共通
研修
2019/12/04 14:05:502021/10/23 11:27:09

ポイント

クラスサイズ:中学校1年 30人
ICT端末の整備環境:1人1台(導入過渡期、1年生のみ)
使用端末:iPad

教科名:英語
「聞く」「読む」に焦点を絞った学習活動です。未習事項でも、積極的に「聞く」「読む」姿勢を育むことが出来ないかと考えて作った取り組みです。

詳細

授業の要約

 教室から出られなくなってしまったチーム(ブレーン班)が、教室内において英語で出題される問題を解きます。解答は教室の外の「あるもの」を示しており、外にいるチーム(フィールドワーク班)にClassNOTEを使ってその写真を撮るよう指示します。
 いち早く最後の問題に解答することができたチームの優勝です。

※schoolTakt(スクールタクト)と、ClassiNOTE(クラッシーノート)は名称は異なりますが同一サービスです。

スクールタクト導入のねらい

 学習者が英語でコミュニケーションをする上で、聞こえて来る英語を全て学習しており知らない文法が一つもないなんて状況はありえません。コミュニケーションの最もた大切なことは、「積極的に聞く姿勢」と「推測」から始まるのではないかと考えました。
 また、携帯電話の使用が認められていない学校は多いと思います。iPadを導入してもSNSなど個人でアプリケーションをダウンロードすることを禁じている学校も多いはずです。前任校においても同じでした。しかし、せっかく相互コミュニケーションが可能になるはずのICT端末でそれができないことはとてももったいないと感じていました。
 そこで、まだ習っていないような英語であっても「聞きたくなる」「推測したくなる」しかけが必要だと考えました。積極的な姿勢を促すしかけとしてClassiNOTEを活用した遠隔コミュニケーションを取り入れることにしました。

授業の流れ1(情報の共有)

 クラスを3つに分けます。さらにそのチーム内で、教室内で活動する「ブレーン班」と外で活動する「フィールドワーク班」に分かれます(ちなみにこの活動は2回おこなうので、2回目で担当を入れ替えます)。
 教室内のスクリーンで、事前に録画しておいたALTの英語での出題がされます。まずは音声のみ。3回ほど同じ動画を見たのち、文字情報を与えます。
 生徒たちはClassiNOTE上のコミュニケーションシートに聞こえてきた音や意味をどんどんメモし情報を共有します。チーム戦なのであまり大きな声で話してしまうと他チームに答えがバレてしまうからです。もちろんフィールドワーク班もコミュニケーションシートで情報を共有できているので、場所は異なりますが一緒に答えを考えています。

情報共有時ののポイント

 「聞きたくなる」「推測したくなる」ことができるような問いになるよう心がけました。文字情報をあたえるまでは、生徒が求めれば何度も出題動画を流しました。iPadで辞書やインターネットを使うことも許可しました。生徒たちは聞こえてきた音をなんとか文字にしようと努力していました。
 生徒たちはうまくコメント機能も活用していました。先生は逐一生徒たちの状況を把握できました。なにより、協働編集機能がなければ回答となる写真の共有もできなかったので、ClassiNOTEがなければ実現できない活動でした。

【役立つ機能】
「協働学習機能」「リアルタイム回答一覧」

授業の流れ2(情報を基に活動)

クイズAは「本校が最も大切にしているもの(報徳学園は二宮尊徳の教えを大切にしており、校内にたくさんの金次郎像があります)のうち、最も南側にあるものが持っているものの写真を撮りなさい」など、外にあるものの写真を撮ることが解答になります。
 クイズBは基本的な語(例えば「本」とか「西」とか「テレビ」とか)を説明する英文(英英辞典から引用しました)をALTが読んでいるものを聞き、答えを考えます。クイズBで出た答えから連想される校内の場所の写真を撮ることがクイズCの解答としました(今回は「図書館」でした)。

活動時のポイント

 答えとなる単語は、生徒たちが絶対に知っている単語である必要がありました。そうでなければモチベーションを下げてしまうからです。また、クイズBの答えがわかるだけではクイズCの解答がすぐ出てしまうことのないようにも気をつけました。フィールドワーク班が実際に現地にいって確かめることができるからこそ答えとなるような出題にこだわりました。

【ClassiNOTEの導入効果】
 生徒たちは期待以上に積極的に取り組みました。私が想定していた使い方以上の方法を用いていたことに感激しました。
 中学1年生では絶対にわからないような英文で出題されているのに、本当に前のめりで「聞く」「推測する」活動を行うことができていました。

【役立つ機能】
「協働学習機能」

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