幽玄味の真相1
コマ目
学校共通
研修
2019/12/11 12:41:322021/10/23 11:24:36

ポイント

クラスサイズ:高校1年生38人
ICT端末の整備環境:学校全体で1人1台
使用端末:iPadやスマホ

教科名:国語総合(現代文)
授業のねらいは、日本人の美意識を言語化し日本文化を通じてクリエイティブマインドを育成すること。

詳細

授業の要約

 カタチにしにくい「幽玄味」を言語化するために、教室内で幽玄味を再現する実験に取り組んだのが本時の見所。本作品の「日本座敷から陰翳の魅力を考える」読解は前時(約4時間)で学習済。今回は「幽玄味」にフォーカスをあて、陰翳最強説を自らの研ぎ澄まされた感覚や能力で再定義してもらった。

スクールタクト導入のねらい

 「思考の時間の確保」が充実しているところに重点を置いている。
 本時の実験では、写真映えを狙った活動を行った。これまではカメラを持ち込み、撮影と印刷をする上、クラス全体でその写真を回していく手間がかかっていた。しかし、schoolTaktを利用し写真を取り込むことで思考する時間が増えるだけでなく、より拡張した迅速な共有が可能となった。
 また、instagramのように、現代人を虜にしているのは「写真映え」であると考え、今回は「幽玄味の写真映え」を実験内に盛り込んだ。生徒も私も「写真映え」のクオリティを求めていた。そのため、schoolTaktで写真をアップするのは不可欠であった。
 従来の授業形態であると、クラス全体の場で消極的になってしまう生徒が複数人出現するが、schoolTaktを用いることでそのような生徒も気軽に意見を述べることができるのではないかと考えている。

授業の流れ1(教室内で「幽玄味」の再現実験)

 事前学習として、幽玄味の一般的定義を学習した上で、教室内で実験して検証。その際、幽玄味を出すための道具類は前日に準備をしてもらった。火を扱うグループもあるのでライターを貸与することで基本OKにした(もちろん注意深く見守っていた)。
 また、iPadよりも各自が持っているスマホの方が性能が良いため、スマホ撮影可とした。基本的には自由な状況を醸成するのをコアとして首を突っ込まずにいることを心がけた。

【スクールタクトの導入効果】
 生徒も手慣れた様子でたくさん撮った写真を厳選してschoolTaktにアップロードしていた。教師側から共有画面で他グループの状況を確認させる指導をしなくても、自分たちで行っていたところが手がかからず嬉しい。

【役立つ機能】
「リアルタイム回答一覧」「写真取り込み機能」

授業の流れ2(各グループの「幽玄味」の共有と再定義の試み)

 各グループの検証内容を共有後、他グループへの簡単なプレゼンを行ってもらった。プレゼン準備は数分程度。瞬時に自グループの出した答えやその根拠などを魅力あふれるプレゼンにカタチつくる練習として導入したが、まだ難しそうな印象であった。

【スクールタクトの導入効果】
 教師が机間指導を通じて生徒の学習状況などを確認すると、どうしても特定の生徒やグループしか見られないが、schoolTaktを活用することにより、特定の生徒やグループに接していても他生徒・他グループに配慮できる。これが時間短縮に繋がり、生徒の思考する時間が増える。思考時間が増えるからこそ、有意義な授業が作れると信じている。

【役立つ機能】
「リアルタイム解答一覧」「プレゼンテーション機能」

授業の流れ3(授業のふりかえり)

 私は、思考の時間の中でも特に「振り返る時間」を少しでも多く取りたいと思っている。ただ対話的活動や何かをつくる時間を確保しても、生徒の自ら定着しようとしない姿が現れると無意味な時間になりかねないと感じているからだ。ここでは、幽玄味の授業(本時)と陰翳礼讃の全体の授業の振り返り、プレゼンの自己評価の時間を約10分確保できた。

【スクールタクトの導入効果】
 従来では、このようにリアクションシートなどを記入させたあとは、回収して職員室に重い荷物を持っていかなければならない。しかし、schoolTaktを使うことでPCやタブレット・スマホでチェックでき、即時に返却することができる。教の事務的業務の負担を大幅に軽減してくれる点が私にとって不可欠なものである。

【役立つ機能】
「協働学習機能」

コメント

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