クラスサイズ:小学校5年生25人+1人(遠隔参加)
ICT端末の整備環境:授業時間に1人1台、TV会議システム、モニター
使用端末:iPad
教科名:算数
授業のねらい:伊那市自身が大規模校から小規模校まで幅広くあり、1学年に1名しか生徒がいない学校もあります。そのため、友達や新たな考えに接する機会が少ない児童生徒がTV会議システムとschoolTaktを使った遠隔授業により多様な考えやコミュニケーションに触れる機会を作りました。
距離を超えて一緒に学び合う学校をつなぐ遠隔授業として、新山小学校1名学級と手良小学校25名学級をTV会議システムとschoolTaktでつなぐ共同授業の取り組みを行いました。
リアルタイムで児童の取り組みの様子を教員も生徒も見ることができるので、遠隔授業でも同時進行で授業を進めることができます。意見の交換も、児童同士のキャンバスを閲覧し合うことで簡単にできます。
また、図形ツールや手書きなど生徒が表現したい方法で作業を進めることができるので、個性あふれる回答を引き出すことができます。
台形やひし形を切って組み合わせることで、平面図形の面積を求めることができることを児童へ説明します。
図形に手書きで線を引いて見せ、生徒自身がどのように図形を切って行くのかイメージをさせます。また、図形を切る線の引き方に色々な方法があることも伝え、自由な発想を持つよう言葉かけを行いました。
【スクールタクトの導入効果】
課題テンプレートを配信すれば、遠隔授業で参加している生徒も同時に課題が配布され、教員がレクチャーした内容をキャンバス上で見ることができます。
【役立つ機能】
「課題テンプレート機能」「協働学習機能」
児童が図形に線を引き、面積を求めるための分解作業を行います。
他の児童がやっている様子を見せないよう、画面共有の機能はまだ使いませんでした。児童が自分の工夫を追求できるよう、色々な形に切って良いことを言葉掛けしました。
【スクールタクトの導入効果】
児童の画面共有がオフの間も、教員は一覧画面で児童の進捗状況を見ることができます。個性的な回答を事前にピックアップすることや、手が止まっている児童にヒントを出すことができます。
また、紙と違い、間違えても消しゴムで消す作業がないので、児童が間違えることに躊躇せず、どんどん書き進めていきました。
【役立つ機能】
「リアルタイム回答一覧」
それぞれの回答を共有し、自分自身の工夫などをキャンバス上で見合い、どのような意図で図形を切ったのか班ごとに意見交換を行う。
画面共有を児童もできるように設定し、自分にない発想の回答を行なった児童と意見交換を行う時間を設けました。
【スクールタクトの導入効果】
児童が書いたものが、コピーや拡大鏡を使わず、席も立たずにクラスみんなと共有できます。もちろん遠隔授業のクラスでも同じタイミングで見ることができるので、タイムラグなく距離を超えて情報交換をすることができました。
学年一人の児童は、その後児童数の多い中学校へと進学しましたが、遠隔授業で児童と学びあったことで大人数の中で意見を交換することや学び合うことに臆することなく、生活を送ることができました。
【役立つ機能】
「協働学習機能」
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