授業のねらい:「和訳を通して内容に沿った英文構造の理解を深める」
教科名:英語表現
指導者:小岩教諭
クラスサイズ:14名
ICT端末の整備環境:一人1台(この授業ではグループにつき1台を使用)
端末:Chromebook
授業の要約:
英文和訳をグループで協力しながら行います。
生徒は、辞書やテキスト、ウェブサイトを用いてお互いに相談しながら和訳を進めます。
自分のグループが担当する部分の和訳を行った後、他のグループが行った和訳の添削を行います。
その際は和訳の誤りだけでなく、内容理解に不足はないか、日本語がおかしくないかという観点でも確認します。
敢えてグループで1台の端末を使用することで、生徒同士で異なる意見を調整し成果物に反映させる機会を意図的につくりました。
生徒全員が予習として150~200語の英文4つの和訳を行い授業に臨みます。
先生は、生徒をランダムにグループ分けします。
生徒はまず、グループごとに担当部分の和訳をschoolTakt上に完成させます。
その際はテキストや辞書、ウェブサイトを参考にします。
端末はグループに1台として、先生は生徒同士が気軽に話し合えるような質問を投げかけます。それにより普段消極的な生徒にも自発性が見られました。
グループで課題に取り組み、協働性や調整力、問題解決能力がつくことを期待しました。
【役立つ機能】
協働学習機能、コメント/プレゼンテーション機能
【先生が感じた導入効果】
黒板等を用いて似たスタイルの授業を行ったことがありますが、schoolTaktを使うと生徒の解答がPC上に保存される点がポイントです。次の授業や他の授業に容易に活用することができました。
schoolTaktを共同閲覧モードに設定します。
生徒は他のグループの解答を各自予習した内容と見比べ添削します。
その際は、グループ内で意見を調整し、点数の根拠を明示した上で他のグループと意見交換を行うよう指示します。
グループ活動とすることで指摘が個人攻撃となることを防ぐことができ、率直な意見が出て課題に深く向き合うことができました。
【役立つ機能】
協働学習機能・コメント機能
【先生が感じた導入効果】
他のグループの解答をリアルタイムに見てコメントできるので、生徒が移動したりクラス全体に対する発言をしなくても、気軽に意見交換を行うことができました。そのため引っ込み思案な生徒の意見もしっかり反映できます。
また、自分の意見を論理的に発信する力や異なる意見を受け入れる力がつき、多角的な視点を持てるようになったと感じます。
先生は、課題に取り組んだり意見交換する様子を、机間巡視とschoolTaktの生徒画面の一覧を組み合わせて確認しておきます。
クラス全体に各グループの途中経過を紹介し、文法の誤りの指摘や和訳の根拠に関する聞き取りを行います。
最終的には各グループの和訳を投影し全員で確認し、生徒は自分自身の解答と見比べます。
生徒が気づきや意見を臆することなく表現できるよう意識しました。
【役立つ機能】
リアルタイム解答一覧、協働学習機能、コメント/プレゼンテーション機能
【先生が感じた導入効果】
4つの英文和訳を1.5コマで終了でき、教員がひとつずつ解説するよりも効率的でした。その分、英文を書く際のポイントを説明する時間を持つことができました。
ICTを活用することで文章の内容に関してインターネットで検索した情報を補足するなど、教科の枠を超えた興味や理解へと結びつけられたと感じます。
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